柿渋ムラ染帆布　濃茶　利休帽｜利休帽、和装用帽子の専門店「利休工帽 茶人」

柿渋染による染ムラは、見事の一言。誰にも真似のできない最高の仕上がり。

柿渋染は、柿の実を絞った汁を発酵させ、染色させる草木染の一種。
潰した青柿からしぼり採った汁を発酵させて原液を作り、二年ほど寝かせてようやく完成を迎える柿渋汁は、深く熟した色を帯び、天然の色を醸し出します。この液に何度となく漬けて染め上げた糸で織った布地は、時と共に色が深く柔らかく、味わいのある彩りに変化してゆきます。

草木染めの極致とも言える柿渋染ですが、時間と手間が掛かる上、染ムラが発生する事により、大量生産に向かず敬遠され、今では趣味として染を楽しんでいるのが現状。
柿渋染を贅沢に用いた利休帽は、まさに希少価値のある逸品です。

ご覧の利休帽は、柿渋の染ムラをあえて前面に押し出した、逆転の発想による逸品。国産の帆布にハケを走らせ、手仕事で丁寧に染ムラを生み出しました。柿渋という天然染料ならではの素朴な色合いもさる事ながら、染ムラによる長年使い込んだかの様なビンテージ感も魅力の一つです。

帆布と言えば丈夫さが利点となる反面、丈夫さ故のごわつく硬さが衣類にはネックとなりますが、帆布の中では最も薄い11号帆布を採用する事で、素材の丈夫さを活かしつつも、被りやすい適度な硬度を実現しています。

素朴さと凛々しさを併せ持つ「柿渋染」に、染ムラがこの色をさらに深く魅力的に際立たせる利休帽。誰にも真似のできない渋さは、見事の一言です。

※ご注意※
生地によって染ムラの柄が異なります。
柿渋染の為、色落ちしていきます。変化していく風合いをお愉しみ下さい。

マジックテープについて

全サイズに国産のマジックテープがついています。
マジックテープは、すべりの内側に付いているため目立たず、帽子の縁が崩れることもありません。